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2013-09-23

ソース(記事原文):ビジネス・スタンダード

オキシトシンが精神疾患の治療に役立つかもしれない

ビジネス・スタンダード(2013年9月23日) ― 新しい調査によると、「ラブホルモン」であるオキシトシンは自閉症や統合失調症などの精神疾患の治療に役立つ可能性がある。

科学者らは、オキシトシンが特定の精神的健康疾患、特に社会的機能障害に関わる疾患に対する有用な治療法である有望な証拠を発見した。

オキシトシンは神経ペプチドホルモンで、妊娠中の女性の陣痛と母乳分泌の開始に役割を果たすことで最もよく知られている。

マサチューセッツ大学医学部(University of Massachusetts Medical School.)のデビッド・コクラン(David Cochran)博士の研究レビューによると、オキシトシンは数ある生物学的影響の中で特に「人間の社会的行動の重要な調整装置」である。

コクランと同僚らは、オキシトシンが全ての人間における「社会的意思決定、社会的刺激の評価と応答、社会的相互作用の仲介、社会的記憶の形成」に関与している証拠を発見した。

これらの効果に基づいて、研究者らはオキシトシンが特定の精神疾患の共通因子であるかもしれないと考えている。

研究はまだ初期段階にすぎず、臨床効果は十分評価できないが、オキシトシンがいつか自閉症スペクトラム障害の患者の「社会的認知のいくつかの側面を改善し、繰り返し行動を減少する有用な治療薬」となりうることを研究者らは見出した。

著者らはまた、オキシトシンを使って自閉症重度を大幅に削減した症例報告を論じ、感情や生活の質対策の特定が向上したと示したのは、長期的なオキシトシン治療の対照試験のみであった。

オキシトシンの統合失調症との関係を調査した研究は、矛盾する結果を示している。オキシトシンに関連する遺伝子との関係は、自閉症に対するほど強いようには見えない。

それにもかかわらず、いくつかの研究は、統合失調症の重篤度と社会的認知に有望な効果を報告している治験と共に、オキシトシンが統合失調症患者に有用な治療法であるかもしれないことを示唆している。

オキシトシンがストレスへの応答に関わっていることを受け、研究は気分障害や不安障害におけるオキシトシンの潜在的な役割も調べた。

「今回の証拠はいくつかの精神疾患の病態、特に社会的機能障害によって特徴付けられる精神疾患の病態におけるオキシトシンの役割を示唆している」とコクランと共著者らは書いた。

「しかし、現在利用可能なデータは予備的な性質のものなので、この役割の正確な性質を明確に理解することを不可能にしている」と彼らは語った。

したがって、有望な結果はいくつかあるものの、オキシトシンが自閉症、統合失調症などの精神障害の有用な治療法であると結論付けることはあまりにも時期尚早である。

レビュー記事は、ジャーナル「ハーバード・レビュー・オブ・サイカイアトリー(Harvard Review of Psychiatry)」に掲載された。


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