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2014-04-25

ソース(記事原文):メディカル・リサーチ

頭蓋内圧亢進症において利尿剤アセタゾラミドが視力予後を改善

メディカル・リサーチ(2014年4月25日) ― オンライン医学誌メディカルリサーチ・ドットコム(MedicalResearch.com)とのインタビューにて:アイオワ大学病院(University of Iowa Hospitals and Clinics:UIHC)神経内科 マイケル・ウォール(Michael Wall)博士

メディカルリサーチ・ドットコム: 本研究の主要結果を教えてください。

ウォール博士:今回、軽度の視力低下を伴う特発性頭蓋内圧亢進症症(旧病名:偽脳腫瘍)患者について検討しました。その結果、低ナトリウム食の減量プログラムに加えて、利尿剤の一種であるアセタゾラミドを服用した患者は、同プログラムに加えてプラセボを服用した患者よりも、視力予後が有意に優れていることが分かりました。

メディカルリサーチ・ドットコム: 今回の結果で、どの点が予想外でしたか?

ウォール博士:
1. アセタゾラミドを投与すると、体重減少量に関係なく、視力や症状が改善されました。
2. アセタゾラミドには重度の視野悪化(治療不成功)に対する予防効果がありました。
3. 重症の視神経乳頭腫脹患者の方が、軽症患者よりも大幅な視力回復を認めました。
4. アセタゾラミドには副作用があるものの、患者のQOL(生活の質)スコアは向上しています。

メディカルリサーチ・ドットコム: 今回の報告で臨床医と患者が受け取るべきメッセージはありますか?

ウォール博士:主なメッセージは、初めて適切な対照群を置いた臨床試験から得たデータであるため、特発性頭蓋内圧亢進症患者に対する治療法の指針となるということです。軽度の視力低下を伴う特発性頭蓋内圧亢進症患者において、低ナトリウム食の減量プログラムにアセタゾラミドを併用すると、視力が改善するとともに、視神経乳頭腫脹が軽減し、QOLが向上します。アセタゾラミドは忍容性が高いほか、これまで永続的な有害事象は確認されていません。

メディカルリサーチ・ドットコム: 今回の研究結果を受けて、将来的な研究に向けて何か助言がありますか?

ウォール博士:今後の研究では、特発性頭蓋内圧亢進症の原因解明を目指す必要があります。また、より重度の視力低下を治療するための治療計画案を開発するため、新たな臨床試験を実施する必要があります。


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