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2011-10-02

ソース(記事原文):アイリッシュ・メディカル・タイムス

高血圧 ―「世界的規模」で蔓延

アイリッシュ・メディカル・タイムス(2011年10月21日)― ゲアリー・カリトン(Gary Culliton)著

この国の高血圧患者のうち血圧のコントロールができている人は3分の1にも満たない。現在、高血圧は世界的に最大の公衆衛生問題となっている。

60歳を超える人の80~90%に高血圧の特徴が一部みられる。アイルランド島では2015年までに高血圧患者が100万人になるとみられている。特定の年齢群の4人に3人が高血圧になると考えられる。

新規薬物療法である2剤併用療法により、一般医が個々の患者を診察しなければならない回数が減少するなか、高血圧の人の治療が容易になるのではないかと期待されている。このことは大規模集団における血圧低下につながるはずであり、結果的に医療経費を占める2大要因である脳卒中と認知症を減少させることにもなる。

「血圧の測定や、投与量の変更のために手術に毎週付き添う必要がなくなるような効果のある手段を家庭医は必要としている」とコナリー病院(Connolly Hospital)の脳卒中指導医イーモン・ドラン(Eamon Dolan)博士は述べた。

あらゆるアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬のうち、最も多くの転帰データを有するのは恐らくペリンドプリルである。ASCOT試験ではアムロジピンとペリンドプリルの併用が検討されたが、この合剤に関する研究は長年にわたって複数存在している。PROGRESS試験では、ペリンドプリルとインダパミドの併用が検討された。「この併用療法は根拠に基づくことから、かなりの頻度で使用されている」とドラン氏は述べている。

同氏の見解では、EUROPA試験をはじめとする複数の転帰研究が、様々なカテゴリーにおいて実施され、時間をかけて証明されている。異なる調合薬(より長時間作用するタイプ)が利用可能になってきている。「この長時間作用型の薬は優れものである。そうした理解のもと、我々は脳卒中後の患者に必ずペリンドプリルを処方している」とドラン氏は語った。

アンジオテンシン受容体遮断薬(ARB)の使用は増加しており、ARBの数も増えている。ARBは、心臓のポンプ作用にかかる圧力を弱めるほか、アンジオテンシンIからアンジオテンシンIIへの変換を阻止する。このことが血液量および動脈収縮にプラス効果を及ぼし、心臓に課せられる作業量を減少させる。ドラン氏は「ARBからは持続性のコントロールが得られる。作用強度だけでなく、作用持続時間も重要な利点である」としている。ARBは日中であればいつ服用しても構わず、24時間の安定したコントロールが期待される。

多くの製薬会社によって併用療法が提供されている。1剤の服用で対照的な効果を得ることが可能となる合剤には利点がいくつかある。現在、最も多く使用されている併用療法には、ARBとカルシウム拮抗薬の合剤があり、商品名アムロジピンが一般的である。

血圧低下の目的で、ARBを処方する場合(例えば最大半量のテルミサルタン)、ARBを最大の用量とするよりもむしろ2剤目となる薬(アムロジピンなど)を処方すべきであるとする強いエビデンス(証拠)が存在する。これらの2剤には相補的作用が認められる。

オルメサルタンを20mgから40mgへ増量した場合には、オルメサルタン20mgで開始してアムロジピン5mgを追加した場合ほどの効果は得られないことがエビデンスにより示されている。

アムロジピンには血圧変動性の中央値にプラス効果を及ぼすという強いエビデンスが存在する。「同剤は血圧を『円滑』にするうえで極めて有益性が高いように思われる」とドラン氏は話した。

「ARB(アンジオテンシン受容体遮断薬)と、極めて強力な24時間の血圧治療薬を併用することにより、併用療法の成功に結びつく可能性がある。以前は血圧についてあれこれ検討していたものだったが、今ではこれらの薬剤をより早期に導入することで、はるかに優れた効果を得られる。この併用療法が第一選択薬として用いられることが多くなっている。また、安全であり忍容性も良好な効果的な薬剤といえる」

利尿薬は非常に効果的である。利尿薬とACE(アンジオテンシン変換酵素)阻害薬との間の相利共生の関係は従来から存在しており、これはARB(アンジオテンシン受容体遮断薬)にもある程度当てはまる。これらの薬剤は異なるメカニズムで作用し、有益な複合効果が認められる。脳卒中治療薬のインダパミドには、強いエビデンスが常に示されている。

一方、2剤併用療法よりも薬を多く必要とする別の患者グループが存在することも確かである。その他の医薬品で現在用いられているものには、アリスキレンなどの直接的レニン阻害剤などがある。「同剤は良好な血圧コントロールをもたらすもので追加投与として望ましい」とドラン氏は述べている。

また、β遮断薬も使用されている。


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