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2011-12-07

ソース(記事原文):モダンメディスン

ケトロラク製剤によりPRK後の症状が緩和

モダンメディスン(2011年12月7日)― リンダ・チャーターズ(Lynda Charters)著

カンザス州、カンザスシティ-PRK(レーザー屈折矯正角膜切除術)後の患者の快適感は、人工涙液製剤(システイン(Systane)、アルコン・ラボラトリーズ社(Alcon Laboratories))よりもケトロラクトロメタミン0.45%(アキュベイル(Acuvail)、アラガン社(Allergan))を使用したほうが急速に向上するようだ。さらに、角膜上皮の再生期間について2つの製品の間に差はみられなかった。

ケトロラクトロメタミン0.45%は、最近、ケトロラクトロメタミン0.5%(アキュラー(Acular)、アラガン社)に取って代わった薬で、0.45%液剤はPRK後の鎮痛効果について多くの利用可能なデータがあるが、0.5%液剤については利用できるデータがないと、ダン・デューリー(Dan Durrie)氏は指摘している。彼は、カンザス州オーバーランドパーク(Overland Park, KS)の開業医で、カンザスシティにあるカンザス大学医学部(University of Kansas Medical Center)の臨床学教授(clinical professor)であり、屈折矯正手術科長(director of refractive surgery services)でもある。 (訳者コメント:原文通りに訳しましたが、「0.45%」と「0.5%」が逆の可能性があります。)

こうした理由から、デューリー医師とエリン・スタール医師(Erin Stahl, MD)は、単一施設で対側性の前向き無作為化予備研究を実施して、人工涙液と比較したケトロラクトロメタミンの効果を検討した。患者はそれぞれ、両側の眼にPRKを受けた後、片側の眼に試験薬を1日2回点眼した。すべてのPRK手術において、特許レーザー(ウェーブライト・アレグレット(WaveLight Allegretto)、アルコン社(Alcon))を使用した。患者の追跡は6カ月間行った。ケトロラクトロメタミンと特許レーザーのいずれも、今回は適応外使用である。

研究の対象としたのは、10の患者(眼球20例)であった。患者はケトロラク群または人工涙液群のいずれかに無作為に割り付けられた。ケトロラクの投与は術後2日目に中止された。

患者の平均年齢は32.6歳であった。

研究者らは、非矯正視力、最良矯正視力、患者の主観的な快適感について評価を行った。また彼らは、角膜上皮の再生の速さに対するケトロラクの影響を検討したいと考えたため、光干渉断層撮影法と細隙灯を用いて上皮欠損の修復についても評価した。

「患者の快適感についてケトロラクを人工涙液と比較したところ、術後1日目と2日目の痛み、不快感、刺激感、灼熱感において有意差(p < 0.05)がみられたことを我々は明らかにした。」デューリー医師はこのように述べている。「不快感を減少させることに対して、この薬には明確な臨床効果があった。」

数字が大きいほど症状が強いことを示す10段階評価で、人工涙液製剤群は中間あたりの点数を記録したのに対し、ケトロラク群では平均点数2が付けられた。

角膜上皮の平均再生期間は、ケトロラク群で4.4日間、人工涙液群で4.3日間であり、ケトロラクは上皮再生を妨げないことが示された。

どの研究でも、通常、PRKを受けた患者集団は術後最初の4日間の視力が良好ではないと報告されていることから、デューリー医師は、PRK後に検討すべき重要な因子は視力であると指摘している。今回の研究の結果から、両群間で術後早期の視力レベルに差はなかったことが示された。

「両群の間で角膜上皮の再生に差はみられず、患者の快適感はケトロラクの使用で有意に向上した。」デューリー医師はこう話した。

また同氏は、研究結果は非常に単純明快であり、製薬会社は現在の環境下ではこの種の研究を行うつもりがないため、眼科医が実施するこうした研究を多く見たいものだと言い添えた。

デューリー医師はアラガン社のコンサルタントである。


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