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2011-10-20

ソース(記事原文):モダンメディスン

ADHD検診は早期に開始して長期継続

モダンメディスン(2011年10月20日) ― コンテンポラリー・ペディアトリックス(医学誌)スタッフ著

米国小児科学会(American Academy of Pediatrics:AAP)の新ガイドラインによれば、 注意欠陥/多動性障害(ADHD)に対する査定は、4歳で開始し、18歳まで続けるべきであるとしており、これにより推奨される検診年齢の幅が著しく拡大される。以前のガイドラインでは6~12歳での査定が提唱されていた。

この診療ガイドラインは、マサチューセッツ州ボストンで開催されたAAP全米会議で発表されたもので、未就学児に対する一次治療としては行動療法を推奨しているが、中等度ないし重度の機能障害を有する4歳と5歳の小児には、行動管理法で不十分であれば、メチルフェニデートの処方を検討するよう小児科医に提案している。

6歳未満のADHD患児の治療にFDA(米国食品医薬品局)はメチルフェニデートを認可していない。4~5歳児は興奮薬の代謝が遅いことから、低用量で投与開始すべきであり、増量は6歳以上の子供の場合よりも少量ずつ行うべきである、と本ガイドラインでは指摘している。

「低年齢で治療を行うことが重要となるが、これはより早期にADHDを特定して適切な治療を施すことができた場合、学校生活がうまくいく確率が高まるからである」とガイドラインの主著者で米国小児医学アカデミー正会員マーク・ウォルライク(Mark Wolraich)博士がNPRのインタビューで語った。

AAPによれば、注意欠陥/多動性障害は小児や若者の約8%が罹患しており、小児に最も発症頻度の高い神経行動学的障害となっている。

本ガイドラインでは6~11歳の子供に対して、薬物療法または行動療法、もしくはその両方を用いることを勧めている。「興奮薬には特に有力なエビデンス(証拠)があり十分といえる一方、アトモキセチン、徐放性グアンファシン、徐放性クロニジンのエビデンスは興奮薬ほど有力なものではない」

12~18歳の若者に関しては、FDAによって認可されたADHDに対する薬剤を処方するようAAPは小児科医に対しアドバイスしている。行動療法は役立つ可能性はあるとはいえ、この年齢群では困難である。

また、本ガイドラインでは、新たに診断されたADHDの思春期患児における薬物乱用の症状を評価することと、乱用または気晴らしのための可能性のある徴候に関して、その症状および再処方要求を注意深く監視することを医師らに強く求めている。興奮薬の不適切使用について懸念される場合、小児科医は乱用の可能性のないアトモキセチン、グアンファシン、またはクロニジンの処方か、もしくは乱用されにくいリスデキサンフェタミン、ダーマルメチルフェニデート(dermal methylphenidate)、またはOROSメチルフェニデートの処方を選択することもできる。

ADHDの若者に固有な運転のリスクがあることから、思春期患児が車の運転をする可能性が高い場合、薬剤は保険の適用範囲とすることが特に重要である、と本ガイドラインでは記載している。夕方までコントロールが継続する長時間作用型薬剤を投与するか、もしくは短時間作用型薬剤を夕方前に補充することを検討すべきである。

全ての患児において、厳格な用量基準を用いて増量するのではなく、「最大の効果が得られるまでADHD治療薬を増量するとともに、有害事象は最小に抑えること」をAAPは医師らに推奨している。AAPによれば、ADHDの小児・若者の70%が興奮薬を至適用量で投与された場合に効果を得られるものの、地域社会で治療を受けている子供のほとんどは、ADHDのない子供と同レベルまで中核症状を抑えるのに必要とされる用量よりも少ない量を投与されている。

本ガイドラインでは、小児のADHDを査定する際に、不安症、抑うつ状態、発達障害、睡眠時無呼吸などの併存疾患の可能性について検討するとともに、ADHDを慢性疾患として管理するよう小児科医に勧告している。さらに、一次医療のためのDSM(精神障害の診断と統計のためのマニュアル)に基づいたADHD診断基準を満たしていないものの、不注意や、衝動性、高レベルの活動性といった症状が認められる子供の行動を管理するための指針がAAPによって提供されている。


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