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2010-06-25

ソース(記事原文):BBCニュース・ヘルス

つわりによるひそかな苦痛

女性の中には激しいつわりを経験する為、妊娠を望んでいたのに中絶を考える人もいる。大いに苦痛を感じる女性を援助する十分な配慮は行われているのか?

サリドマイド薬は、1960年代に発売されたつわり止めであり、胎児に先天性異常をもたらした。この紛らわしい名前を冠し(くすり屋さん注:英語で『つわり』は『morning sickness』と呼ばれています)、何時おこるか予測できない症状に対し、薬を処方するのをためらう医師がいるのは、このサリドマイド薬の影があることが1つの原因としてあるとみられている。

ほとんどの人は、最終的に妊娠の兆候が治まるまで、つわり対策のため少量、通常の食事の際、ショウガやペパーミントをさまざまな形にして一緒に摂取する。

しかし、つわりが悪化し妊娠悪阻という食事や飲み物を受け付けない病的状態になったら、母子共々の健康を確保するため、入院して点滴治療と薬剤の投与が必要。

最大2%の妊娠女性が妊娠悪阻の影響を受けると考えられている。

つわりの重篤な症状

・定期的な嘔吐
・唾液過多症
・暗色尿
・皮膚弾力性の低下
・体重減少

中絶する女性の数のデータがないものの、アメリカ合衆国の研究によるとおよそ15%の状態が思わしくないために中絶し、さらに10%が中絶寸前だったことが分かった。

来週、ウォーリック大学で会議が開催される予定である。この会議では、合衆国内の女性が、妊娠時により良い支援を受けられるようにするためのガイドラインが作成される予定だ。さらにこの会議では、それぞれの地域全体の支援により、妊婦が入院するような事態を防げる可能性がある旨の講義が為されるよていである。

“つわりの対処の仕方に地域差があり、一般開業医の中には、つわり止めを処方する事に不安を明らかに感じている医師がいると、我々はみている。サリドマイド薬の影響は、未だに残っている”とリンカーン大学 (University of Lincoln) に勤める健康心理学者(Health Psychologist) のブライアン・サロウ博士 (Dr. Brian Sallow) は述べた。サロウ博士は、妊娠にともなう症状を支援する団体 (Pregnancy Sickness Support) と共に前述の会議の開催に奔走した人物である。

“しかし、妊娠に伴う症状にまつわる噂、多くの人々が信じている噂がいくつかある。しかもそれらに関し、ただただ大騒ぎする女性がいるのだが、我々は、それらの噂に疑問を呈し、妊娠の症状に関する人々の考えを改めていきたいと思っている。”

原因不明

多数の嘔気抑制剤が存在してる。他の医薬品と同様、妊婦専用の医薬品として認可を受けているものは皆無であるが、医師は専門家としての判断を下せる。

抗ヒスタミン薬のプロメタジンとシクリジンは、英国でつわりに使用される最も一般的な薬剤で抗ヒスタミン薬を服用した多くの女性に、つわりや嘔吐の軽減がみられた。

200,000人以上の女性を調査した研究により、妊娠中に抗ヒスタミン薬を服用した女性の赤ん坊と服用しなかった女性の赤ん坊を比較したところ、両者間における先天性異常の発生率に違いはみられないことが判明した。

しかし、つわり専用新薬の開発の見込みがないのは、妊婦に関与する治療実験の困難が一因でもあるが、妊娠時のつわりが起こる機序もきちんと理解されてないためでもある。

つわり専用新薬の開発に少々懐疑的な専門家がいるのも、つわりの原因が何であるかをはっきりと説明できる人がいないからだ、とロイヤルカレッジ・オブ・オブステトリシャン・アンド・ガイナコロジスト (産科及び婦人科の大学) の相談役と代表者であるロルナ・フェラン(Lorna Phelan)は述べた。

医師としては、患者を怖がらせたくない。しかしだからと言って家に帰って2週間も安静にしていれば症状が改善する患者に、必要以上の治療を施すこともしたくない。だから大事なのはバランスだ。

しかし、これは我々がとても深刻に受け止めていることである。これが原因で命を落とした女性が多くいる。

ロイヤルカレッジ・オブ・ミッドワイヴズ (英国助産学会、Royal College of Midwives)のスー・マクドナルド (Sue Macdonald) 氏は、「病院で働くスタッフにも時間に限りがあるため、患者の診察に十分な時間が割けないこともある。これにより、患者の中には通常のつわりと医師の診察が必要となる異常なつわりの境界線をはっきりと理解していない人がいる可能性がある。

我々はプロとして、常に患者の状態に注意を払い、そして事を荒立てないように振舞っている患者が言わんとしていることを正確に把握する必要がある。

妊娠期間中に注意しなければならない事柄を、患者が把握していること、そしてそれらの事柄について、いつでも助産師や医師に相談できることを患者に周知させることが、我々に求められる。

現在、この事柄に関し為されるべき議論もされていなければ、過去に議論されるべき対象としてみなされたこともない。 」と述べた。


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