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2010-03-01

ソース(記事原文):BBC ヘルス

トランキライザー(精神安定剤)

トリシャ・マクネア医師(Dr. Trisha Macnair)

抗不安薬や睡眠薬は、短期使用であれば特定の状況に役に立ちますが、長期使用の場合は依存症が大きなリスクです。

この記事はトリシャ・マクネア医師によって書かれ、2010年3月時点では医学的に最新のものです。

トランキライザーとは?

不安を取り除いたり、眠りを誘発するために(時には筋肉の緊張を和らげるなど他の作用のために)使用される複数の異なるグループの薬です。このような薬として以下が挙げられます。
・ベンゾジアゼピン系薬剤
・ジアゼパム(一般にバリウムの商品名で知られている)
・テマゼパム
・ニトラゼパム
・ロラゼパム、Z薬と呼ばれることの多いグループ(ゾピクロン、ゾルピデム、ザレプロン

(※くすり屋さんコメント: 原文と同じレイアウトにしましたが、ベンゾジアゼピン系薬剤(ジアゼパム、テマゼパム、ニトラゼパム、ロラゼパム)とZ薬のグループ(ゾピクロン、ゾルピデム、ザレプロン)という意味の気がします。)

ベンゾジアゼピン系薬剤は1950年代後半から使用され始め、その効果はよく理解されています。γアミノ酪酸(GABA)と呼ばれる脳の化学伝達物質には中枢神経系の抑制作用や鎮静作用があり、この薬はGABAの作用を増強するように働きかけて、精神活動を抑制することで緊張緩和や鎮静をもたらします。

Z薬

Z薬は1980年代に使用が開始され、副作用が比較的少なく、またリスクも少ない方だと言われています。しかしこの薬は脳の同じ受容体に働きかけることから、この薬も長期間使用すべきではないというのが一般的な使用上の注意です。それでも成人の2%から3%は、症状をコントロールするために気が付くと何カ月以上もベンゾジアゼピン系薬剤やZ薬を服用しています。

使用目的は?

これらの薬は、短期使用なら症状のコントロールに高い効果を発揮することが可能であり、以下のような場合に処方されます。
・緊張
・不安
・過度の心配
・ストレス
・不眠症
・睡眠障害
死別などの特にストレスが多い人生の大事件を乗り切るために、こうした薬はその補助としてよく使用されます。

ベンゾジアゼピン系薬剤は、例えば背中の痛みや歯の問題を引き起こす筋肉のけいれんが見られる場合に、筋弛緩薬として低用量で使用されることもあり、時にはてんかんや手術前の緊張緩和に使用されることもあります。

またアルコール依存症の人やヘロイン使用者など、他の薬物の乱用問題を抱えた人達によるベンゾジアゼピン系薬剤(「ベンゾス」)の非常に深刻な不正使用も見られます。

リスクは?

脳が抗不安薬や睡眠薬に慣れてしまうため、多くは服用を開始して3週間から4週間後には薬の効果が弱くなる可能性があります。その場合、同じ効果を得るにはさらに多くの薬が必要になり、そして体が高用量に慣れるとまたさらに多くの薬が必要になります。これは耐性として知られています。

薬の服用を急に止めてしまうと、不快な離脱症状があらわれることがあります。これは薬に依存状態になっている、あるいは中毒になっていることを意味するとともに、そうした症状を感じない量だけ服薬する必要があることを意味します。ベンゾジアゼピン系薬剤やZ薬を服用し始めてからわずか4週間で、依存が生じることがあります。

離脱症状として以下が起こる可能性があります。

・身体的症状―落ち着きがない、不眠症、頭痛、発汗、振戦、悪心、動悸、筋肉のけいれん、時に錯乱、発作
・精神的症状―不安の高まり、抑うつ、全般的倦怠感、動揺、パニック発作、離脱感、時に被害妄想、激しい精神的苦痛

離脱症状は最初の1週間か2週間が最もひどく、6週間以上続くことがあります。一般に服薬量が多く、ベンゾジアゼピン薬の使用期間が長く、また服用の中止が急なほど重篤な離脱症状が生じる可能性が高くなります。時にはいくつかの離脱症状が何カ月も続き、これに対処するための薬の再使用を我慢することが難しくなります。

ヘロインを使用している人達は、ヘロインを使用できない場合、あるいは一部の離脱症状に対処するため、ベンゾジアゼピン系薬剤を使用することがあります(ベンゾジアゼピン系薬剤をメタドンなどの処方アヘン剤と一緒に使用することで、アヘン剤の効果をより強く感じることができます。)。ヘロイン使用者の中には、ヘロインよりもベンゾジアゼピン系薬剤のほうが使用を止めるのは難しいと言う人もいます。ベンゾジアゼピン系薬剤をヘロインと一緒に使用すると、過剰摂取のリスクが高まります。「ヘロイン関連死」の4件に1件は、これらの薬を一緒に使用したことが関係しています。

薬の使用を止める

抗不安薬や睡眠薬の使用を中止するときに、医療専門家が通常の中止計画としてアドバイスするのは、急に止めるのではなく、最終的な中止までに何週間または何カ月もかけて薬の量を徐々に減らすというものです。

同時に、症状のコントロールや根本的な問題への対処に役立つ他の方法を取り入れるべきです。方法としては以下のようなものがあります。
・リラクゼーションのスキル
・睡眠障害に役立つもの
・不安のコントロール
・カウンセリング
・認知行動療法
・マッサージやアロマセラピーなどの補完療法
・仕事や人間関係のアドバイス


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