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2009-11-27

ソース(記事原文):ジェネラルメディスン

ニキビ瘢痕のタイプ

未治療ニキビの合併症

2009年11月27日

ティーンエイジャー(13歳-19歳)のニキビの重篤な合併症であるニキビ(挫瘡)瘢痕には、その深度や炎症反応した組織によって様々なタイプがある。

適切な治療方法を計画するに当たって、ニキビ瘢痕をタイプ別に分類することが重要となる。浅いニキビ瘢痕の場合は、局所用剥離剤やケミカルピーリングで治療が行われるが、深い瘢痕の場合は外科的処置が必要となることがある。

ニキビ瘢痕は、限局型、散在型、または進展型など病変の広がりによって分類することもある。有効な治療法に関して言えば、瘢痕がごく浅い場合では、一過性であり未治療でも経時的に瘢痕が補填され徐々に消失していく。瘢痕の深さが中程度から深いものの場合は、残念ながら大半が永続する。瘢痕のタイプは、ニキビの種類、広がり、重症度によって決められた。

ニキビの発疹が出現したあとの褐色斑点あるいは黒ずんだ斑点やこれ以外の斑点については、皮膚の層に構造変化はなく皮膚が変色したにすぎないので、ニキビ瘢痕ではない。

ニキビの萎縮性瘢痕

ニキビの萎縮性瘢痕とは、皮膚上層の下で組織が欠損し陥没した瘢痕である。真皮の支えがなくなるため皮膚が実際に沈下し、陥凹瘢痕(ニキビの窪み)を生じる。これは活動性のニキビを治療するのが遅れたり不適切であったりすることから、皮膚組織に損傷が生じたものである。こうした皮膚には萎縮の徴候、つまり皮膚の厚みの減少や、皮膚紋理と皮膚の艶の喪失が認められる。ニキビの萎縮性瘢痕の主なタイプを以下に挙げる。

* アイスピック状のニキビ瘢痕は、アイスピックの傷に似ていることから付いた名前で、鋭角な窪みをもつ小さい点状の瘢痕である。アイスピック状のニキビ瘢痕は、浅いことも深いこともあり、直径約1-2mmである。一般に開口部のほうが、窪みの底よりも広く、「V」字型になっている。硬い感触の瘢痕も一部にみられるが、それ以外のものは柔らかい。

* ボックスカー状のニキビ瘢痕は、水疱瘡の瘢痕に似て緩やかな窪みをもつ。表面がより広く、窪みの底はアイスピック状瘢痕のような先細りにはなっていない。浅いことも深いこともあり、柔らかいことも硬いこともある。

ローリング状のニキビの萎縮性瘢痕は、真皮が皮下組織に癒着することにより生じるものである。一般に、幅は4-5mmよりも広く、波形もしくは緩やかな起伏のある表面で、平べったい波形の「M」型をした瘢痕である。

* ニキビの萎縮性斑状瘢痕は、顔に発現することはほとんどなく、体に現れるもので、小さくて平坦な浅い瘢痕で、光沢のある羊皮紙様の外観を呈する。瘢痕の色は、淡褐色、薄い青色、または青紫色の場合もある。 この瘢痕は、αヒドロキシ酸または局所投与用レチノイドなどの剥離剤の適用により効果がみられる。萎縮性斑状瘢痕は、積極的な治療を行わなくても、2-3ヶ月以内に少しずつ消失する。

ニキビの肥厚性瘢痕

肥厚性瘢痕は、炎症性のニキビに起因する皮膚損傷に応答して組織が再生した結果生じるものである。瘢痕の硬度は、柔らかいものから硬いものまであり、皮膚が盛り上がりピンクまたは肌色をしている。ニキビの肥厚性瘢痕は痛みを伴う場合があり、時には痒いこともある。

ニキビのケロイド瘢痕

ケロイドになりやすい人では、ニキビの合併症として硬いケロイド瘢痕が生じる場合が時々ある。赤味がかった紫色をしており、腫瘤やこぶを呈し、特に黒人系の人にこうした傾向が強い。ケロイドの場合は、肥厚性瘢痕とは異なり、ニキビ瘢痕自体の縁よりも増大し続ける傾向がある。ケロイドになる人の場合、組織再生を制限する本来のメカニズムに欠陥がある。

ニキビの肥厚性瘢痕とケロイド瘢痕は、胴体に発現する。具体的には、背部と胸部の中央から上部、肩と首、そして下顎に認められる。一方、萎縮性瘢痕は主に顔に発現するもので、背中に現れることは極めて稀である。

ニキビ瘢痕の治療には、内科的治療または保存的治療のほか、外科的処置または美容的処置などがある。店頭販売または処方により入手可能なニキビ瘢痕治療薬は、浅い斑状タイプのニキビ萎縮性瘢痕にしか効果がないので、これらの有用性は限られている。果汁エキスに含有されるαヒドロキシ酸を使用しているニキビ瘢痕用の家庭薬も同じく限定的なもので、どのタイプのニキビ瘢痕でも効果があるというわけではない。