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2011-09-26

ソース(記事原文):BioScholar.com

アロマターゼ阻害薬レトロゾールによる手術後の乳癌再発リスクの低下

BioScholar.com(2011年9月26日)―アロマターゼ阻害薬レトロゾールは、閉経後ホルモン受容体陽性の早期乳癌が認められる女性において、乳癌の再発を予防し、死亡リスクを低下することが、研究者らによって明らかにされた。

タモキシフェンとアロマターゼ阻害薬レトロゾールを比較した試験のうち実施期間が最長であった試験の結果から、早期乳癌の女性に対し手術後レトロゾールを5年間以上投与した場合、タモキシフェンを投与した患者よりも、良好な状態が継続し、再発も少ないことが明らかにされた。

「中央値8年間の追跡調査期間中、術後レトロゾールを5年間投与した群に割り付けられた女性は、タモキシフェン投与群と比較して、再発リスクが18%低下し、死亡リスクが21%低下した」と米国マサチューセッツ州ボストンにあるダナファーバー癌研究所の乳癌国際研究グループ(IBCSG)統計データ管理センター責任者リチャード・ゲルバー(Richard Gelber)教授は述べた。

タモキシフェンは、エストロゲン受容体陽性早期乳癌の女性に対するホルモン治療で「標準治療」とされてきた。同剤は癌細胞においてエストロゲン成長促進作用を遮断することによって作用する。

レトロゾールのようなアロマターゼ阻害薬は、タモキシフェンより新しく、エストロゲン産生に関与する酵素アロマターゼの機能を変えるものである。

アロマターゼ阻害薬は、閉経後女性に対し、タモキシフェンとの逐次投与、もしくは代替薬として使用することができる。

BIG1-98試験では、患者8,010人が登録され、 レトロゾール単剤群、タモキシフェン単剤群、または2剤逐次投与群のいずれかに割り付けられた。単剤群の対象となったのは4,922人であった。

12年の時点の更新情報では全8,010人のうち、2,074人が再発し、1,284人が死亡したのに対し、10年の時点の更新では1,569人が再発し、923人が死亡した。

ゲルバー教授は「再発リスクが高くない患者において、レトロゾールとタモキシフェンの逐次投与(1剤を2年間投与した後、もう1剤を3年間投与)の転帰は、レトロゾール単剤5年投与群と同程度であった」としている。

本研究は、ストックホルムで開催された2011年EMCC(欧州最大の癌関連学会)で発表された。


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