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2010-01-16

ソース(記事原文):サイエンスデイリー

喘息発作治療薬の効果向上:喘息治療の新たな分野

サイエンスデイリー(2010年1月16日)
レスター大学では、喘息用吸引器の使用と喘息症状の悪化の関連性とその対処法について新たな研究が行われている。

感染・免疫・炎症学部のピーター・ブラディン教授が中心となり行った研究により、ある種の喘息薬の効能を阻害する要因に関する新たな見解が示された。

ブラディン教授の研究は喘息の長期管理薬と発作治療薬に主眼を置いている。

喘息とは、肺の気管が一時的に狭められ、呼吸が困難になることをさし、患者は世界中に約3億人いると言われている。適切な治療により喘息の症状を抑えることはできるが、喘息を完全に治す方法はいまだにない。

ブラディン教授は、「喘息の治療法は、大まかにいうと2種類ある。長期管理療法と発作療法である。長期管理療法は、気管の腫れと炎症を抑える。この療法の効果はすぐに現れるものではなく、時間の経過と共に徐々に現れてくる。このため長期管理療法に用いられる医薬品を継続的に服用する事が重要である。それとは対照的に、発作療法の効果はすぐに現れる。発作療法は、狭まった気管を広げて呼吸をしやすいようにしてくれる、喘息症状の緩和療法である」と解説した。

更にブラディン教授は次のように続けた。「発作療法に用いられる医薬品には喘息症状をすぐに緩和する即効性があるが、使用し過ぎると喘息症状を悪化させてしまう恐れがある。更に、これらの医薬品から期待された効果が得られないこともある。我々は、発作療法の医薬品と免疫システムの相互作用に関する研究を行い、これらの医薬品のメカニズムに迫った。人体の免疫システムは抗体(血中や他の体液内に存在するたんぱく質の一種)を用いて外部から侵入してきたバクテリアやウイルスを発見し、これらの侵入者の攻撃を無力化する。喘息はアレルギーと関連していることが多く、アレルギーはIgEと呼ばれる抗体により引き起こされる。この抗体はハウスダスト、ダニ、そして雑草などのアレルゲンに反応する。IgEは喘息患者の肺の中の肥満細胞と結合し、肥満細胞がヒスタミンなど気管を狭める作用のある化合物を放出するよう促す。そして喘息の発作が起こるのである」

肥満細胞の生存と活動にはヒト造血幹細胞因子と呼ばれる因子が必要となり、これは喘息患者の肺の中に存在する。ブラディン教授の研究は、IgEとヒト造血幹細胞因子が存在する箇所で肥満細胞が喘息発作治療薬と接触すると、喘息発作治療薬の効能が失われ、肥満細胞からの化合物の放出を止めることができなくなることを確認した。この研究結果の興味深い点は、この様な状況下では、喘息発作治療薬が肥満細胞に化合物を放出するよう促し、喘息を悪化させている可能性があることである。

ブラディン教授は、「なぜ喘息発作治療薬が常に喘息症状の改善に役立つわけではないのか、その理由をこの研究が示している可能性がある」と述べた。この研究結果は、喘息長期管理薬を服用しないため喘息をうまく抑えられていない人や喘息発作治療薬に頼り過ぎている人にとって重要な意味を持つ。ブラディン教授は更に「もし喘息患者の肺の中にあるヒト造血幹細胞因子の作用を阻害する事が可能になれば、サルブタモール等の喘息発作治療薬の効果を高められるのではないだろうか」と述べた。

今回の発見が今後の研究により応用されることになれば、喘息の新たな治療法の開発へと繋がり大勢の人々の治療に用いられるであろう。

今回の研究はAsthma UKの資金提供を受けなされたものである。

Asthma UKのResearch Relations Managerであるエライン・ビッカー博士は「世界中で大勢の人々が、サルブタモール等の喘息発作治療薬を吸引している。そしてこの医薬品は、一時的な喘息症状緩和薬として重要な役割を果たしている。ブラディン教授は、なぜ人々は喘息長期管理薬を使用せずに喘息発作治療薬ばかりに頼ってわざわざ喘息を悪化させてしまうリスクを背負い込むのか、その理由を突き止めようとしている。ブラディン教授の研究が、喘息発作治療薬の過剰服用から生じる様々な問題を解決する医薬品の開発に役立つことを祈るばかりである。それまで我々は、週に3回以上喘息発作治療薬を吸引している人に、かかりつけ医か喘息専門の看護師に相談するよう呼び掛けるよう努めよう。同様に喘息患者の方々に喘息長期管理薬を使用するよう呼びかけていこうと思う。長期管理薬を使用すれば喘息の症状をコントロールするだけではなく、発作治療薬の過剰服用によりもたらされる有害な作用から身を守ることができるはずである」。


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