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2011-11-09

ソース(記事原文):EmpowHER.com

多発性骨髄腫:課題と進歩

EmpowHER.com(2011年11月9日)― 多発性骨髄腫は予後が特異なガンである。カナダ統計局の最近の調査で、多発性骨髄腫に罹患し最初の5年間存命した患者が、次の5年間生存する可能性は60パーセントしかないことがわかった。

ラリー・F・エリソン(Larry F. Ellison)と同僚らはガンの26タイプの統計値を集め、診断時と最長5年生存期間での相対生存率(ガン患者でない同様な母集団との相対)を計算した。多発性骨髄腫は診断時の生存率はガンの26タイプのうち19位であったが、次の5年の生存率では最下位となった。

患者が長期に亘り生存するという予後が期待外れであることは、治療の難しさを表している。

米国国立医学図書館パブメッド・ヘルス(the U. S. National Library of Medicine's PubMed Health)のウェブサイトの概説によると、多発性骨髄腫は免疫系に重要な部分である骨髄の形質細胞のガンである。

この疾患には、プラズマ細胞疾患、形質細胞性骨髄腫、多発性細胞腫、骨形質細胞腫という別名がある。現在用いることができる治療の選択肢は、薬、放射線療法、骨髄移植である。

治療法の進歩は、ミネソタ州ロチェスターのメイヨー・クリニック(the Mayo Clinic)のデイヴィッド・ディンリー(David Dingli)博士およびS・ヴィンセント・ラクマール(S. Vincent Rajkumar)博士がレビューした。「この10年で、多発性骨髄腫(MM)の生態における我々の理解が再興した」とディンリー博士とラクマール博士。この理解が、免疫調節薬剤やプロテアソーム阻害剤(ボルテゾミブbortezomib、商標名ベルケイドVelcade)を含む新しい治療法の開発をもたらしたのだ。

メイヨー・クリニックの著者らによると、治療はリスク分類から始まる。内科医は、どの患者が自身の骨髄を使う自家幹細胞移植の候補者であるか、そしてどの患者が疾患の進行リスクが高いかを判断する。米国では75歳までの患者が自家幹細胞移植の候補者となることができる。

自家幹細胞(骨髄)移植の候補者である患者の治療は、誘導薬から始める。投薬計画にはサリドマイド、レナリドマイド(サリドマイド誘導体)、ベルケード、およびそれらの併用を含む。

移植後、患者はかなりの間寛解が得られるが、通常維持薬療法を要する。

PubMedヘルスのウェブサイトでは、患者によっては他者からの骨髄移植が用いられるが、重篤なリスクを伴うとしている。ディンリー博士とラクマール博士は、どちらのタイプの骨髄移植にも合わない患者には、より強力な薬の治療を行うことができると説明した。

「報告されている目覚ましい寛解率がこれからも続き、まだ治療法とはならないにしろ、生存率の有意で長期的な向上につながることを期待している」とディンリー博士とラクマール博士は話を結んだ。

リンダ・ファゲイト(Linda Fugate)はテキサス州オースティンの科学者兼作家である。ファゲイトは高分子科学工学で学士号、物理学で博士号を取得。アカデミック界、産業界で材質科学の研究を行った経歴をもつ。現在は作詞をし、健康関連の記事を書いている。


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