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2010-08-31

ソース(記事原文):サイエンスデイリー

妊娠中に特定の抗ウイルス薬を使用することは、主要な先天性欠損症のリスク上昇に関連しないことが研究で示唆されている

サイエンスデイリー(2010年8月31日) — デンマークによるデータ解析の結果、妊娠第1三半期中に、単純ヘルペスおよび帯状ヘルペス感染症の治療に多用される抗ウイルス薬のアシクロビルバラシクロビルファムシクロビルの暴露を受けた母親に、主要な先天性欠損症に関連するリスク増加は認められないことが見出された。この研究はJAMA(米国医師会誌)誌8月25日号に掲載された。

単純ヘルペスは発症率が高く、疾患の素因がある女性の1%超が妊娠第1三半期に単純ヘルペスを発症しており、かなりの数の妊婦に抗ウイルス薬の治療が適応されている。「アシクロビルバラシクロビルファムシクロビルの安全性は、概ね十分に確立されているが、これらの抗ウイルス薬の妊娠初期における使用に関するデータは乏しい」と著者らは記している。

デンマークの首都コペンハーゲンの国立血清研究所(Statens Serum Institut)のビョルン・パステルナーク(Bjorn Pasternak, M.D., Ph.D.)博士と、アンダース・ヴィード(Anders Hviid, M.Sc., Dr.Med.Sci.)博士は、妊娠第1三半期におけるアシクロビルバラシクロビルファムシクロビルの使用と、主要な先天性欠損症の関連性を評価するために、登録に基づく研究を実施した。この試験では、1996年1月~2008年9月のデンマークにおける生産児837,795人を対象とした。この被験者らは、染色体異常、遺伝的症候群、原因が特定されている先天異常症候群、または先天性ウイルス感染症とは診断されなかった。処方された抗ウイルス薬、先天性欠損症の診断、潜在的交絡因子(転帰に影響を及ぼす因子)についての個人レベルの情報を確認するために、全国規模の登録が利用された。

妊娠第1期のある時点で、アシクロビルバラシクロビルファムシクロビルのいずれかの暴露を受けた妊娠1,804件のうち、主要な先天性欠損症と診断されたのは40人(2.2%)であったのに対し、非曝露の妊娠群では乳児835,991人中19,920人(2.4%)であった。いくつかの変数で補正すると、妊娠第1期のある時点でのアシクロビルバラシクロビル、またはファムシクロビルの暴露は、主要な先天性欠損症のリスク増加とは関連しなかった。最も多く処方された抗ウイルス薬であるアシクロビルの妊娠第1期の使用は、主要な先天性欠損症とは関連しなかった(暴露群1,561件ののうち32例[2%]に対し、非暴露群2.4%)。バラシクロビル(乳児229人中7人[3.1%])と、ファムシクロビル(乳児26人中1人[3.8%])では、いずれも主要な先天性欠損症との関連がみられず、ファムシクロビルは使用頻度が低かった。

追加解析では、抗ウイルス薬の暴露と、13の異なる先天性欠損症サブグループには関連性のないことが明らかにされたが、各サブグループの暴露症例数は少なかった。

「今回の試験は、この種では我々の知る限り最大であり、試験からは妊娠第1期における抗ヘルペスウイルス薬暴露と、主要な先天性欠損症の有意な関連は見出せなかった。結果的に、これは直接的な臨床意義を有し、妊娠初期にヘルペス感染症に対する抗ウイルス薬を処方する場合には、安全性に関するインフォームドディシジョン(説明に基づく決定)が支持される可能性がある。アシクロビルは、最も大規模に確認された抗ウイルス薬であることから、妊娠初期における第一選択薬とすべきである。一方、バラシクロビルファムシクロビルに関するデータは、まだ不十分である。抗ヘルペスウイルス薬と母子の健康に関する今後の研究には、自然流産と早産、ならびに授乳中における安全性試験を含めるべきである」と著者らは結論している。

論説:アシクロビル暴露と先天性欠損症 -- 重要な前進だが、さらなる研究を要する

メリーランド州ベセスダに置かれている米国国立衛生研究所(National Institutes of Health)のジェームズ・ミルズ(James L.Mills,M.D.,M.S.)博士およびトニック・カーター(Tonia C. Carter, Ph.D.)博士は、今回の研究の結果について付随論説でコメントしている。

「パステルナーク氏とヴィード氏による研究は、妊娠中のアシクロビルの安全性を証明するのに有用であるが、残された問題点を解決するために追加的戦略を策定することが必須である。米国の医療体制が財政的大問題に直面している中で、重大な医療問題に答えうるデータ源を黙殺しないようにすることが大切である」


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