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2014-05-09

ソース(記事原文):フォックス・ニュース

市販薬で重度の片頭痛が軽減する可能性を示す研究報告

フォックス・ニュース(2014年5月9日) ― ロイター

市販薬イブプロフェンとエキセドリンが、頭痛や重度の片頭痛症状を、プラセボよりも軽減させることが、新たな研究で示された。

研究者らが臨床試験データを再解析したところ、どちらの非処方薬においても過半数がある程度の頭痛軽減を報告していたが、カフェイン含有エキセドリンの方が効き目の良いことが分かった。

主著者ジェローム・ゴールドシュタイン(Jerome Goldstein)博士は「これは少しも驚くべきことではない」と述べている。 同氏は「鎮痛薬配合剤(エキセドリンなど)は長年使われており、片頭痛の治療に大きな影響を及ぼしてきたからだる」とロイターヘルスに語った。

ゴールドシュタイン氏は、サンフランシスコ臨床研究センター(San Francisco Clinical Research Center)の責任者であり、今回の研究に対する報酬をノバルティス社から受け取っている。共著者であるマーティン・ハーゲン(Martin Hagen)とモーリス・ゴールド(Morris Gold)の二人は、エキセドリンの製造元ノバルティスコンシューマーヘルス(Novartis Consumer Health)の被雇用者である。

エキセドリンとは、アセトアミノフェン・アスピリン・カフェインの配合剤のことであり、イブプロフェンと同様、軽度ないし中等度の頭痛に対してのみ、現在推奨されている。イミトレックスなどの片頭痛治療薬は、重度の片頭痛に用いるもので、米国では処方箋が必須である。

今回の解析で、本研究者らは先行研究における重度の片頭痛者(大半は白人女性)660人のデータのみを検討した。

これらの片頭痛者は、エキセドリンまたはイブプロフェン、もしくは両剤に見かけ上よく似たプラセボ錠剤のうちいずれか1つを投与する群に無作為に割り当てられていた。プラセボ服用者は、プラセボ錠剤を4剤のみ服用した。

片頭痛開始時の痛みの程度、吐き気、嘔吐、光・音への敏感さについて患者自身が評価して日誌に付け、薬剤服用後15、30、45、60、90、120、180、240分時点でも同様に評価した。

日誌に基づくと、エキセドリンまたはイブプロフェンを服用した人の方が、 プラセボを服用した人よりも高い鎮痛効果を報告した。服用後45分~4時間にわたり、エキセドリン群の方が、イブプロフェン群よりも高い鎮痛効果を報告した。

服用後2時間の時点で、薬剤による若干の頭痛軽減を報告したのは、エキセドリン群で62%であったのに対し、イブプロフェン群54%、プラセボ群47%であった。この結果は国際頭痛学会誌セファラルジア(Cephalagia)で発表された。

イブプロフェンには含まれていないが、エキセドリンには含まれる成分の一つにカフェインがあり、ゴールドシュタイン氏はその重要性を強調している。同氏によると、カフェインは体内に薬剤が吸収するのを助長し、鎮痛剤の効果を高める。

その一方で、シアトルのワシントン大学医学部(Washington University School of Medicine)片頭痛専門医ダグラス・パウ(Douglas S.Paauw)博士は、カフェインは頭痛の原因にもなるとしている。同氏は本研究に関与していない。

パウ氏は「週に何杯ものカフェインを摂ると、頭痛がぶり返す」としている。「片頭痛治療薬を過剰使用すると、薬剤自体が慢性連日性頭痛を招くようになる」

今回の解析について同氏が懸念する点はこれだけではない。製薬会社の支援を受けていることに加えて、過去のデータを再解析したものであるため、得られた結果が説得力に欠けるほか、プラセボ群の多数で若干の頭痛緩和が報告されている、と同氏は述べている。

「重度の頭痛にしては相当の効果である」と続けた。

試験で用いられたイブプロフェンの投与量は400 mgで、自分が患者に勧めている約半量に過ぎなかった点も同氏は指摘した。パウ氏によれば、試験で使用された1回分のエキセドリンは、アセトアミノフェン500 mg、アスピリン500 mg、カフェイン160 mgからなり、より標準的な用量と言える。

同氏は「私が抱えている多くの片頭痛患者は、ほとんど何でも試している」としている。「したがって、患者がこの薬剤に驚かされるということはない」

同氏によると、医師を受診するほどの頭痛ならば、おそらく患者は処方箋レベルの薬剤を必要としていると考えられる。とはいえ、エキセドリンは一部の重度の片頭痛患者に対する妥当な選択肢となりうるとも述べた。

同氏は「我が国には医療保険を持たない人が未だ大勢いる」としている。「エキセドリンなら処方箋もいらず、薬代もずっと安く済む」

消費者向け月刊誌コンシューマーリポーツ(Consumer Reports)によると、100錠入り1瓶のエキセドリン片頭痛治療薬は薬局で約$15ドル(約1500円前後)であるのに対し、処方薬トリプタンは1剤あたり$14~$46(約1400~4600円前後)である。

ゴールドシュタイン氏は「他の薬剤を手に入れられない場合や、麻薬を服用したくない場合において、エキセドリンは重度の片頭痛に適していると考えられる」としている。

ただし、適度かつ適切に服用するよう注意を促している。

同氏は「鎮痛薬配合剤の使用は危険である」と続けた。「1日あたり6~8剤も服用するのは、鎮痛薬の使用方法として間違いである」

ゴールドシュタイン氏によると、必ず使用説明書に従って使用することと、医療提供者に相談することが望ましい。


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