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2007-05-23

ソース(記事原文):BBC ニュース

月経を止める薬を米国が認可

月経を止めることを目的とした初の経口避妊薬が、米国での使用を認可された。

2007年5月23日

米国食品医薬品局(FDA)は、ワイス社製造の避妊薬ライブレル(Lybrel)の継続使用を支持した。

同剤を連日服用することにより、月経を無期限に止めることができるほか、妊娠も防げる。

標準的な避妊薬は、3週間服用したあとに、月経を促すため1週間休薬するように設定されている。

FDA当局はライブレルが誰にでも適しているわけではないとの注意を促した。

臨床試験で同剤を試した約半数の女性が、不規則で予定外の出血を理由に試験終了前に途中で服用を止め、試験から離脱した。

同剤は、以前から経口避妊薬に広く用いられている同剤は、以前から経口避妊薬に広く用いられているエチニルエストラジオールとレボノルゲストレルという2種類の低用量ホルモンを含有している。

これらのホルモンの持続的な送達により、月経周期の促進が阻止される。

 

出血

ライブレルが、同じワイス社製造の従来の避妊薬アレッセと同等の避妊効果をもつことが、1つの試験により示された。

ただ、ライブレル服用者には規則的な月経がみられないので、自分が妊娠した場合、気づきにくい可能性がある。

米国家族計画連盟(Planned Parenthood Federation of America)のバネッサ・コリンズ(Vanessa Cullins)博士は、FDAの決定を歓迎した。

同氏は、月経期に頭痛、胸の圧痛、痙攣、悪心に煩わされる女性には、この避妊薬が役に立つ可能性があるかもしれないとしている。

一方、ニューハンプシャー大学(the University of New Hampshire)の社会学者ジーン・エルソン(Jean Elson)氏は、「こうした問題を抱える女性にとって、この種の薬を服用することが役立つことは確かに理解できるが、ほとんどの女性で月経は普通の生活事象であって疾患ではない」と述べた。

「長期的副作用がよく分かっていないのに、薬を用いて普通の生活事象を排除しようとするのはどうしてなのか」

健康心理学者ポーラ・デリー氏は、最近のブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(イギリス医師会雑誌)の論説で、これと同じ見解を示した。

同氏は「月経周期に関連する生理的変化を長期的に無効にする薬は、自然界に存在しないホルモン環境を作り出すことになる」と語った。

英国の家族計画協会(Family Planning Association)のトニー・ベルフィールド(Toni Belfield)氏は「そう頻繁に月経を望まない女性には、とてもよい選択肢となる」と述べた。

「異なる避妊方法の中から選べるようにするだけでなく、その避妊方法の使い方を選択する余地を女性に与えることが重要である」

医師らは、女性がホルモンの回復を1週間待つよりも、周期の22日目に従来のピルを新たに飲み始めることで月経が避けられるよう長い間可能にしてきた。