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2011-03-08

ソース(記事原文):サイエンスデイリー

リンゴを食することにより、試験動物の平均寿命が10%延長

サイエンスデイリー(2011年3月8日) — 体に良いとされるリンゴの抗酸化物質を摂取することにより、試験動物の平均寿命が10%延長するという最初の証拠を、研究者らが報告した。今回の新たな研究結果は、ショウジョウバエ(毎年数百もの研究プロジェクトでヒトに代わるモデル生物)を用いて得られたもので、その他の動物試験におけるリンゴの抗酸化物質での類似した研究結果を支持するものである。

本研究は、アメリカ化学会(ACS)発行のアグリカルチュラル&フード・ケミストリ(学会誌)に掲載された。

チェンユー・チェン(Zhen-Yu Chen)氏らは、体内で損傷性物質を生成するフリー ラジカルという物質が、老化過程や一部の疾患に関与するとみられる望ましくない変化の原因であると述べている。抗酸化物質として知られる物質は、こうした損傷と闘うことができる。日常の食物ではフルーツや野菜が、抗酸化物質の供給源として最適とされる。トマト、ブロッコリー、ブルーベリー、リンゴなどの色鮮やかなものがその筆頭である。別の試験動物を用いた先行研究により、リンゴの抗酸化物質が平均寿命を延長させることが示唆された。今回の報告では、それとは別のリンゴ抗酸化物質(ポリフェノール)により、ショウジョウバエにおいて同じことが起きるかどうかを同研究者らが検討した。

リンゴのポリフェノールは、ショウジョウバエの平均寿命を延長させるだけでなく、歩行したり、傾斜を登ったり、動き回ったりする能力の維持に有用となることが、同研究者らによって明らかにされた。さらに、リンゴのポリフェノールにより、高齢のショウジョウバエにみられる多数の生化学物質量が改善されたため、ポリフェノールは、加齢に伴う衰退や死へ近づくマーカーとして使用されている。

チェン氏らは、今回の結果が、その他の研究結果を裏付けるものであり、その1つにリンゴをよく食べる女性では心疾患リスクが13-22%低下するという結果もあるとしている。また、本結果は健康食品としてのリンゴの大衆文化的イメージに磨きをかけるものであるとも指摘した。