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2002-11-20

ソース(記事原文):BBCニュース

皮膚癌に対するクリーム

体の露出部は皮膚癌になりやすい

最も多くみられる皮膚癌に対する有効な集団治療として、簡便なクリームがいずれ外科医のメスに取って代わるようになる可能性がある。

英国がん研究所(Cancer Research UK)から研究助成を受けた臨床試験により、基底細胞癌(BCC)、いわゆる高頻度にみられる非メラノーマ性皮膚癌に対するイミキモドクリームの有効性が検討される予定である。

5年にわたる試験で、皮膚癌の在宅治療が実現可能だと証明されることが期待されている。

このクリームは、元来、陰部疣贅に対する治療として使用されていた。

身体が腫瘍と闘うのに用いる防御機構を賦活化することで作用するクリームである。

現在は、手術が基底細胞癌を除去する最善の手段であり、より進行した症例に対する最も信頼性の高い治療であることはこのまま変わりそうにない。

しかし、研究者らは、このクリームが皮膚癌の簡単な症例に対処するための有効な方法となる可能性があると期待している。

研究者フィオナ・バース博士(Dr Fiona Bath)は、「イミキモドが、患者にとって手術に代わる簡便な代替法となることを願っている」と述べた。

「このクリームの主な利点の1つは、傷跡を残さないので手術よりも美容的結果が良好となる点にある」

主な癌

英国において最も多くみられる癌は皮膚癌である。

非メラノーマ性皮膚癌の症例が、毎年約60,000例報告されているが、実際には約100,000例の可能性がある。

この症例数の相違は、英国の多くの癌登録機関で基底細胞癌を登録していないこと、もしくは医師が報告していないことが原因である。

主任研究者ハイウェル・ウィリアムス教授(Professor Hywel Williams)は、「在宅での処置は、度重なる患者のがんセンター往復の時間節約になるほか、外科処置を回避し、順番待ちリストの状態に置かれるうっ積した感情を避けられる」と述べた。

「もう1つの有益性は、NHS(英国の国家健康保証制度)の資金が節約され得ること、また皮膚科医がより難治性の基底細胞癌に取り組めるよう自由がきく可能性があることである」

試験において有効

米国およびオーストラリアにおける基底細胞癌の発症率は、約14年ごとに倍増している。

この2ヶ国における複数のイミキモド小規模試験では、1日1回以上の塗布でクリームによる73%~100%の消失率を示した。

科学的根拠に基づく皮膚科学センター(Centre of Evidence-Based Dermatology)、クイーン医療センター(Queen's Medical Centre)、ノッティンガム大学(University of Nottingham)による連携で、3試験共同試験が実施される予定である。

基底細胞皮膚癌は、表皮の最深層の細胞から発生する。ほとんどが太陽に露出した部位で発生している。

基底細胞癌を治療しないままでおくと、侵食性潰瘍へと進行しかねない。これは皮膚深部の潰瘍で、周辺の身体組織を侵食し広がることが可能である。ただし、進行侵食性潰瘍は英国ではごく稀である。


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