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2013-02-22

ソース(記事原文):ヘアリオ

肝硬変を有するB型肝炎ウイルス感染患者がエンテカビル治療を受けると肝臓の諸症状発現や死亡が減少

ヘアリオ(2013年2月22日)― 医学誌「肝臓病学(Hepatology)」2013;doi:10.1002/hep.26301.、ウォン(Wong GL-H)著

エンテカビル治療は、B型慢性肝炎と肝硬変を有する患者において、肝臓の諸症状発現、肝細胞癌、および死亡のリスクを低下させることが、最近の研究で示された。

2005年12月~2012年6月にエンテカビル0.5mg/日を12ヵ月間以上投与されたB型慢性肝炎患者1,446人の集団と、標準ケアを受けたエンテカビル未治療患者424人の過去症例比較集団における転帰について研究者らが評価した。肝硬変は治療群の482人と対照群の69人に認められた。追跡調査は3~6ヵ月間ごとに行うこととし、平均調査期間は治療群36ヵ月、対照群114ヵ月であった。

治療群において、肝臓の諸症状発現は130症例あり、38人が追跡調査中に死亡し、うち22人は肝臓関連の原因によるものであった。対照群の89人が肝臓の諸症状発現を生じ、60人が死亡し、うち33人は肝臓関連の原因によるものであった。全体で、肝臓の諸症状発現率、総死亡(全死因死亡)率、肝臓関連の死亡率に関して、両群間で統計学的有意差はなかった。治療群の肝硬変患者の方が、対照群の肝硬変患者と比較して、肝臓の諸症状発現における5年累積確率が低かった(25.5%対45.8%、P=0.001)。

末期肝疾患モデル(MELD)スコアで補正後、治療群の肝硬変患者の方が、対照群の肝硬変患者と比較して、以下の評価項目におけるリスクが低かった:総死亡(ハザード比=0.34、95% CI:0.18~0.62)、肝臓関連の死亡(ハザード比=0.26、95% CI:0.13~0.55)、肝細胞癌(ハザード比=0.55、95% CI:0.31~0.99)、肝臓の諸症状発現(ハザード比=0.51、95% CI:0.34~0.78)。治療後にHBV(B型肝炎ウイルス)DNAが検出限界以下にならなかった治療群の肝硬変患者(症例の22%)は、肝臓の諸症状発現、肝細胞癌、総死亡、肝臓関連死亡において、対照群の肝硬変患者と同様のリスクに直面した。

「本研究はB型慢性肝炎の様々な合併症を減少させる点で、エンテカビル治療の有効性を示す最初の大規模な実地臨床集団試験の1つとなった」と研究者らは記している。「より進行した肝疾患患者で持続的なウイルス抑制を得られる人は、この抗ウイルス療法から最大限の利益を得られる」とも述べた。今回の結果は、B型慢性肝炎患者に対する一次治療としての抗ウイルス療法の1つにエンテカビルを挙げている現在の指針を支持する重要な証拠を提示している。


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