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2011-10-07

ソース(記事原文):サイカイアトリー・オンライン

躁症状は特定の抗精神病薬で最良効果を示す

サイカイアトリー・オンライン (2011年10月7日) ― マーク・モーラン(Mark Moran)著

今回の解析は急性躁病に対する3週間以内の治療に限定されているので、本結果は全ての薬剤に関連した代謝効果やその他の副作用を明らかにするものではない、と専門家の一人は強調した。

新たなメタ解析によれば、躁症状の治療では、3種類の抗精神病薬(リスペリドン、オランザピン、ハロペリドール)が、気分安定薬やその他の抗精神病薬よりも、有意に高い有効性を示している。

さらに、この解析からハロペリドールは躁病治療の試験で有意差の数が最も多く認められることが示された。ハロペリドールの方が、リチウム、クエチアピン、アリピプラゾール、カルバマゼピン、アセナピン、バルプロ酸、ジプラシドン、ラモトリジン、トピラマート、ガバペンチンよりも、有意に高い有効性を示した(別の英文記事[http://pn.psychiatryonline.org/newsarticle.aspx?articleid=179711]「Which Are Best for Active Mania?」を参照のこと)。

また今回の研究から、プラセボよりも有意に高い有効性が、リチウム、アリピプラゾール、クエチアピン、カルバマゼピン、アセナピン、バルプロ酸、ジプラシドンで認められたのに対し、ガバペンチン、ラモトリジン、トピラマートでは認められないことも明らかになった。本研究はランセット(医学誌)8月17日号オンライン版に掲載された。

イタリアのベロナ大学(University of Verona)精神医学講師アンドリア・チプリアーニ(Andrea Cipriani)博士らは、1980年1月1日~2010年11月25日まで16,073人を対象とした68件の無作為化比較試験を再検討した。これらの試験は成人の急性躁病の治療として次の薬剤を治療範囲の用量で検討したものである: アリピプラゾール、アセナピン、カルバマゼピン、バルプロ酸、ガバペンチン、ハロペリドール、ラモトリジン、リチウム、オランザピン、クエチアピン、リスペリドン、トピラマート、 ジプラシドン。

これらの試験参加者は、初発の患者のほか、診断歴があり投薬治療を受けていた患者などであった。

主要転帰は、躁病評価尺度における平均変化と、3週目までに試験治療計画から脱落した患者数であった。

米国国立精神保健研究所(National Institute of Mental Health)元責任者で現在ジョージワシントン大学(George Washington University)の精神医学教授の精神科医フレッド・グッドウィン(Fred Goodwin)博士は、「薬剤の順位付けは、一般に文献で理解していたことと一致するほか、臨床上の経験とも一致している」と述べた。グッドウィン氏は、職務の大半を双極性疾患に関する研究に費やしてきた。

ただし、今回の解析が急性躁病に及ぼす影響に限定されていることと、長期的維持療法には抗精神病薬の方が気分安定薬よりも優れているという意味に本結果を解釈すべきではない、とグッドウィン氏は指摘した。リチウムは依然として維持療法の「標準的治療法」である、と同氏は続けた。

グッドウィン氏は解析に忍容性だけでなく有効性も含めた本研究を高く評価した。しかし、同氏はこれらの試験は3週間と短かったため、躁病後の抑うつ状態の発症率における差異の可能性や、代謝効果やその他の副作用について今回の解析では考慮することはできなかったとしている。

また、臨床試験には「説明と同意」が必要なので、最も重症な患者が含まれることはほとんどない、と同氏は指摘した。「試験では、非定型(新世代の)抗精神病薬が、もっと古い型の抗精神病薬に遜色ないとみなされる結果になることが多いが、救急科の現場では最も重症な患者に対して、より古い薬剤に依然として関心が向いている」


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