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2011-05-03

ソース(記事原文):BBCニュース

過体重が「認知症と関連」

2011年5月3日

BBCニュース医療ジャーナリスト ジェームズ・ギャラガー(James Gallagher) 著

肥満ではないものの過体重である中年者は、標準体重者に比べて認知症の罹患率が71%高いことが研究により示された。

先行研究では、肥満と認知症との関連が指摘されている。

一方、ニュロロジー(医学誌)に掲載されたスウェーデンの双子8,534組に関する研究では、過体重だけでもリスク因子となることが示唆されている。

65歳を超える20人に約1人が認知症を患っている。アルツハイマー病協会(Alzheimer's Society)は、健康的な生活様式によりこのリスクは低下できるとしている。

身長に対する体重の割合から算出する肥満指数(BMI)が30を超える人は肥満に分類され、BMIが20-25の人と比べ、認知症の罹患率が288%高いことが研究で示された。

臨床的な過体重、つまりBMIが25-30の人では、罹患率が71%高くなる。

カロリンスカ研究所(ストックホルム)のワイル・スー(Weili Xu)博士は「今回の研究から過体重は将来的に認知症になるリスクでもあることが見出された」とBBCに語った。

スー氏は「このリスクは肥満の場合ほど大きいものではないが、世界各地に過体重の人が大勢いることから、公衆衛生上重要である」と補足した。

この研究は、世界に過体重の成人が16億人いるとしている。

アルツハイマー病協会の研究責任者スーザン・ソーレンセン(Susanne Sorensen)博士は、「今回の詳細な研究は、中年期に体重が増えると、将来的に認知症になる確率が上昇することを示唆する多くの証拠をさらに強化するものである」と語った。

「健康に良い食事をとり、定期的に運動することによって、認知症の発症リスクを低下させられる」

英国アルツハイマー病研究(Alzheimer's Research UK)代表のサイモン・リドリー(Simon Ridley)博士は、「この研究は、中年期の過剰体重が認知症の発症リスクを高めるとする既存の証拠を一層固めるものである」と述べた。

「認知症は、遺伝因子、環境因子、生活因子が複雑に絡み合ったものが原因のように思われる。しかし、強く切望される有効な治療法を発見するとなれば、認知症の原因をもっとよく知ることが必要である」

認知症とは?

* 認知症とは、記憶、言語、指南力(時間と場所などを正しく認識する機能)、判断などの精神機能の深刻な低下を意味する包括的用語である。

* 認知症には多くの種類があるが、アルツハイマー病は全症例の3分の2を占めており、最もよく知られている。