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1998-10-31

ソース(記事原文):BBCニュース

C型肝炎の優れた治療法

C型肝炎に対し、現在の治療法よりもはるかに効果があると考えられる治療法が、科学者らによって開発された。

C型肝炎ウイルス(HCV)による慢性感染症は、世界では1億7千万人、ヨーロッパでは500万人以上が発症していると推計される。

このような人達のおよそ20%から30%は慢性肝疾患に移行し、多くの人が肝移植を必要としている。

現在は、インターフェロンα-2bと呼ばれる薬を48週間患者に投与する。

しかし、この治療法で持続的な改善が見られるのは、患者のわずか15%から20%である。

インターナショナル・ヘパタイティス・インターベンショナル・セラピー・グループ(International Hepatitis Interventional Therapy Group)の研究者らは、医学誌LancetでHCV慢性感染症の新しい治療法を報告しており、その方法はインターフェロンα-2bとリバビリンと呼ばれる薬を併用投与するというものである。

研究者らは、インターフェロンやリバビリンによる治療経験がない18歳以上の慢性HCV患者832例を被験者とした。

3つの投薬計画のいずれか1つに、患者を無作為に割り付けた。

・インターフェロンα-2bを週3回と、リバビリンの連日投与を48週間
・インターフェロンα-2bを週3回と、リバビリンの連日投与を24週間
・インターフェロンα-2bを週3回、48週間投与

中止率

48週間の併用投与群では最も高い効果が得られ、患者の43%に持続的な改善が認められた。

24週間投与の患者群では3人に1人(35%)に改善が認められた。

48週間のインターフェロンα-2b単独投与の患者群では19%しか改善が認められなかった。

しかし、48週間の併用投与を受けた患者277例のうち53例は、副作用のために中止しなければならなかった。

これに比べて、24週間投与群の患者277例のうち副作用で中止したのは、わずか22例であった。

高い中止率にもかかわらず、研究者らは次のように結論付けている。「インターフェロンα-2bとリバビリンの併用投与は、48週間のインターフェロンα-2b単独投与よりも効果が高く、その安全性プロファイルは受け入れられるものである。」


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