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2008-04-01

ソース(記事原文):Physicians Postgraduate Press

病的な賭博衝動の治療を目的としたオピオイド拮抗薬ナルトレキソンの二重盲検プラセボ比較試験

目的:病的賭博症(PG)は成人の約1%に認められる機能障害であり、試験で立証された治療法はほとんど存在しない。この試験では賭博衝動を有する成人の病的賭博者を対象として、オピオイド拮抗薬ナルトレキソンの有効性および忍容性を検討した。

方法:18週間の二重盲検プラセボ比較試験を行い、病的賭博者に対し、ナルトレキソンを3段階の用量で経口投与した場合の安全性および有効性を評価した。DSM-IV-TRに基づきPGと診断された77例を、ナルトレキソン群(50mg/日群、100mg/日群、150mg/日群)またはプラセボ群に無作為に割り付けた。被験者の評価には、エール・ブラウン強迫性病的賭博症適合尺度(the Pathological Gambling Adaptation of the Yale-Brown Obsessive Compulsive Scale)(PG-YBOCS)、PG-YBOCSの衝動および行動に関する下位尺度、賭博症状評価尺度(the Gambling Symptom Assessment Scale)(G-SAS)、臨床全般印象‐疾患重症度尺度(Clinical Global Impressions-Severity of Illness scale)(CGI-S)、さらに抑うつ、不安、社会的心理機能の評価尺度を用いた。データは2002年9月から2005年6月まで収集した。

結果:ナルトレキソンの各用量群の間では、結果に有意差は見られなかった。ナルトレキソン群はプラセボ群と比較して、PG-YBOCSの合計スコア(p = .0094)、賭博衝動(p = .0053)、賭博行動(p = .0134)が著しく大幅に低下した。また全体的な賭博の重症度(CGI-Sスコアに反映)(p = .0080)および社会的心理機能(p = .0177)においても、ナルトレキソン群はプラセボ群より大きく改善した。試験を完了した被験者(N = 49)の解析から、ナルトレキソン群ですべての評価項目が著しく大きく改善したことが明らかになった。性別による解析では、男女間でナルトレキソンの効果に有意差はないことが明らかになった。

結論:ナルトレキソン群は、賭博衝動およびPG行動に統計的に有意な低下が認められた。ナルトレキソンの低用量(50mg/日)投与は、これよりも高用量(100mg/日、150mg/日)投与した場合と同等の有効性を示し、すべての用量群で忍容性が良好であった。


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