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2013-06-12

ソース(記事原文):メドページ・トゥデイ

1日1回の薬剤投与で静脈注射薬物使用者におけるHIVリスクが低下

メドページ・トゥデイ(2013年6月12日)― MedPage Today北米担当記者マイケル・スミス(Michael Smith)著

テノホビル(ビリアード)を1日1回投与すると、注射薬物使用者におけるHIV感染を予防できることが、研究者らによって報告された。

米国疾病対策予防センター(CDC)のマイケル・マーティン(Michael Martin)博士らによれば、バンコクにおける注射薬物使用者集団を対象とした無作為化第III相試験で、テノホビル連日投与がプラセボと比較してHIVリスクをほぼ半減させた。

医学誌ランセット(Lancet)オンライン版で同氏らが報告したところによると、本研究は暴露前予防として知られる治療がHIVリスクの高い人々を感染から守ることを示す最新報告である。

先行研究では、男性と性的関係を持つ男性や、異性と性的関係を持つ男女、および一方のみがHIV感染者の異性愛カップルにおいて、テノホビル単剤投与、もしくはテノホビルとエムトリシタビン(エムトリバ)の併用投与による「テノホビル暴露前予防」が、感染リスクを低下させることが明らかにされている。

マーティン氏は「この研究は、重大なHIVリスクを有する全グループに対する暴露前予防における有効性の全体像を満たしている」と声明の中で述べた。「今回分かったことは、性行為感染と注射薬物使用のいずれを介した場合でも、感染リスクが極めて高い人にとって暴露前予防が重要なHIV予防選択肢となるということである」

一方、本研究に関与しなかった専門家の一人は、本研究から暴露前予防が針の共有に起因するHIV感染を阻止することは明確に示されていない、と慎重な見方を示した。

南アフリカのダーバンにあるクワズールー―ナタール大学(University of KwaZulu-Natal)のサリム・アブドゥール・カリム(Salim Abdool Karim)博士は、性交渉によるHIV感染か、針によるHIV感染かを区別する「生物学的マーカーが存在しない」と指摘した。

少なくとも観察された有効性の一部は性行為感染の減少によるものである可能性が高い、と同氏は付随論評の中で支持した。

しかしながら、「全体的な結果によると、テノホビル連日投与が注射薬物使用者におけるHIV感染を減少させる」ということなので、暴露前予防は、針交換や、安全な性行為・注射処置の促進、およびカウンセリングを行ったうえで追加的な予防法として検討されるべきである、とカリム氏は締めくくった。

バンコクにおける17ヵ所の薬物治療施設において、過去12ヵ月間に薬物を注射したと報告した20~60歳のHIV陰性被験者2,413人が登録された。

テノホビルまたはプラセボのいずれかを投与する群に被験者を1対1の割合で無作為に割り付け、平均4年間追跡した。コンドームとメサドン治療を提供するとともに、リスク低下・服薬遵守に関する相談を受け付けながら、月1回のHIV検査を行ったほか、3ヵ月ごとに血液の安全性検査も実施した。

試験開始時、被験者2人がHIVに感染しており(両者ともプラセボ群)、追跡調査期間中に50人が感染した。

このうち17人はテノホビル群で100人・年あたりの発生率は0.35であった一方、33人はプラセボ群で100人・年あたりの発生率は0.68であった。

つまり、テノホビル群のHIV発生率が48.9%低下したことになり、有意性が示された(P=0.01)。

研究者らの報告によれば、テノホビルは安全かつ忍容性が良好であるが、有害事象については2件で有意差が認められた。具体的には悪心または嘔吐、もしくはその両方を報告したのがテノホビル群で8%であったのに対し、プラセボ群では5%であり、有意であった(P=0.002)。グレード1または2のアラニンアミノ基転移酵素の上昇が、テノホビル群の53%で認められたのに対し、プラセボ群では49%で、有意差がみられた(P=0.003)。

これまでに実施された暴露前予防試験と同様に、服薬遵守率は有効性の重要な要因であった、とマーティン氏らが指摘している。

例えば、テノホビル群の被験者における症例対照サブスタディで、血中テノホビル未検出のテノホビル群被験者との比較で、血中にテノホビルが検出された同被験者でHIV感染症リスクが70%低かった、と研究者らは報告している。

マーティン氏は「これらの結果は、有効な服薬遵守率を実現できるように、暴露前予防を用いて患者を手助けすることの重要性を裏付けるものである」と語った。


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