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2012-10-23

ソース(記事原文):インペリアル・カレッジ・ロンドン

マウスにおいて降圧薬がアルツハイマー病に効果を示す

インペリアル・カレッジ・ロンドン(2012年10月23日)― プラゾシンはアルツハイマー病モデルマウスの記憶力低下を防ぐことが、研究で明らかにされた。

インペリアル・カレッジ・ロンドン(Imperial College London)の科学者らは、高血圧症の治療に使用されるプラゾシンがアルツハイマー病に有効な可能性のあることを発見した。アルツハイマー病の特徴を示すマウスを用いた研究により、この薬の記憶喪失を防ぐ可能性が明らかにされている。この研究は、英国アルツハイマー・リサーチ(Alzheimer’s Research UK)、ファンダシオ・マラトTV3(Fundacio Marato TV3)、およびブパ財団(Bupa Foundation)とパートナー関係にあるアルツハイマー病協会(Alzheimer’s Society)から資金援助を受けた。今月のニューロバイオロジー・オブ・エイジング(Neurobiology of Aging)誌に、この研究は掲載されている。

脳細胞間の迅速かつ効果的な情報伝達は、脳が正常に機能するためには不可欠であり、神経伝達物質と呼ばれる科学的メッセンジャーによって調整されている。アルツハイマー病では、ノルアドレナリンなど複数の神経伝達物質が脳の特定領域で障害される。ノルアドレナリンはストレス時に脳を刺激することが最もよく知られているが、記憶、炎症、免疫系における役割など多様な脳内機能を持っている。

研究チームは、アルツハイマー病の特徴を示すマウスを用いて、ノルアドレナリンの作用に影響する薬剤が効果をもたらすことができるか検討することにした。彼らは研究室でさまざまな化合物を調べて、高血圧症患者の血管を弛緩させるために使用されるプラゾシンという薬が、アルツハイマー病の徴候を軽減する可能性も示すことを発見した。

次に研究者らはプラゾシンを用いて、脳内にアルツハイマー病のアミロイド蛋白を蓄積するよう作製されたマウスを処置した。ヒトにおけるアルツハイマー病の特徴として記憶力の低下があるが、これらのマウスもその特徴を示す。チームは、プラゾシンによる処置が、未処置のマウスで見られた記憶障害を防ぐことを発見した。

プラゾシンはアミロイド蛋白の量を減らしたのではなく、脳内の炎症の程度に影響を与えたようであった。アストロサイトと呼ばれ、抗炎症タンパク質を産生する脳内の支持細胞の数を、この薬は増加させた。

インペリアル・カレッジ・ロンドン医学部のマグダレナ・サストレ博士(Dr Magdalena Sastre)は、「私たちは、この研究結果と、将来に向けてそれらが持つ可能性にとても興奮しています。なぜプラゾシンが脳内での効果を示すのか、理解しなければならないことがまだたくさんあります。私たちは、この薬が抗炎症反応を促進するのではないかと考えています。それに、炎症はアルツハイマー病の重要なプロセスであるというエビデンスが増えつつあります」と話した。

英国アルツハイマー・リサーチの研究長、サイモン・リドリー博士(Dr Simon Ridley)は、次のように話した。「これらの有望な結果はまだ初期の段階のものですが、認知症に打ち勝つための闘いにおいて、新しい治療の可能性を探る研究は極めて重要です。アルツハイマー病の治療法を探索する上で、脳内の炎症は注目が高まってきています。そのため、私たちは重要な領域にあるこの研究に資金援助したことを嬉しく思います。この結果をどうやってヒトに置き換えるのかを調べるには、さらなる研究が必要でしょう。それでも、これは良い方向に向かう現実的な一歩です。」

「新しい薬剤を開発する、あるいは既存薬の未知の可能性を探すことによって、科学者はアルツハイマー病を食い止める効果的な方法を見つけたいと思っています。現在、この病気の進行を遅らせたり、止めたりできる治療法はありません。だからこそ、認知症研究へのさらなる資金援助が極めて重要なのです。」

アルツハイマー病協会の研究長、クライブ・バラード教授(Professor Clive Ballard)は、こう話した。「高血圧などの生活要因が認知症と関連するというのは、以前から知られています。プラゾシンのような薬は治療の一端となれるのか、これに関するさらなる研究への道を、この重要な研究が開いています。」

「英国には認知症の人が80万人います。今年、首相は認知症研究への政府投資を2倍にすると約束しました。私たちは今、今日では人々が認知症とうまく付き合っていけるように、そして最終的には治療法を見つけるために、確実にこの資金を有効利用しなければいけません。」


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